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設立趣旨

私たちは、個人として暮らしながらも、地球全体のつながりの一部であり、そのつながりは技術の進歩と人類活動の拡大によって、これまでよりも強くなってきています。たとえば、ある朝起きたら雨が降っていることに気がつくのは、太古から変わらない人類の日常的な出来事ですが、現代においては、その雨がどのくらいの範囲で降り、これから強くなるのか弱くなるのかが、宇宙からの観測により予測可能であり、さらにそのような気象現象が、地球温暖化の影響を受けて長期間でどのように変わっていくのかも議論されています。このように、自分が目にできる目の前のことだけではなく、地球全体を見渡す視点で物事を捉えることが現代では不可欠となっています。そして、抽象的に地球全体を考えるのではなく、地球と地球規模のデータを目の前に立体的に表示することで実感を持って地球を見渡す視点を持ってもらうことを目的としてデジタル立体地球儀「ダジック・アース」が2007年から開発されてきました。

「ダジック・アース」は、文部科学省の受託研究などによってソフトウェアの開発、表示するコンテンツの開発、デジタル以外の立体表示などの開発が進められ、学校、科学館、科学イベント、家庭などでの利用が進んできました。今後も、特に学校内外の教育の場において地球規模の視点の重要性は高まり「ダジック・アース」の果たすべき役割は大きくなると考えていますが、従来の大学内のプロジェクトとしての活動には限界があることも明らかになってきました。そこで、プロジェクトに共感する人が集まり、より開かれた組織で、より広く知っていただき、使っていただくための柔軟な活動を行うため「特定非営利活動法人ダジック・アース・プロジェクト」を設立することに致しました。

皆様のご理解と幅広いご支援をお願いいたします。

2022年6月5日